1月30日(水)静岡県立大学グローバル地域センター主催の公開シンポジウム「TSUNAMI」へ参加しました。開催場所は静岡市内にあるしずぎんホール(客席約460席)でしたが、ほぼ満席状態でしたので、関心の高さが感じられました。内容は2部構成となっており、最初は、関西大学社会安全学部社会安全研究センター長・教授の河田惠昭氏から「南海トラフ巨大地震と津波被害と『強くてしなやかな(Resilient)社会』」と題して講演をいただきました。南海トラフは、1854年以降エネルギーの発散をしていないため30年以内に88%の確率で地震が発生し、都市直下型地震も同70%で発生すると言われている。この2つは日本の脅威であり、かの江戸幕府も歴史上極めて大きな自然災害に3年連続で被災し、幕府を維持できなかったという側面があった。今後の静岡県における防災は、地域を救うためではなく、人口・工業・企業等が集中している静岡県としてダメージを軽減する必要があり、つまりは日本を救う事にもつながるという観点でご講演いただきました。続いてパネルディスカッションでは、軍事アナリストの小川和久氏から問題提起。1つは形式の防災となっていないか。2つめは、まずやる、やりながら修正する防災が肝心。これに対して、元岩手県防災危機管理官の越野氏、早稲田大学教授の柴山氏、防衛大教授の藤間氏、大阪工業大の吉村氏の各パネラーから様々な角度で議論がされました。今回の講演やディスカッションを通じ、「訓練のための訓練になっていないか」「本当に有事の訓練になっているのか」「普段やっていない事は急にやれない」等、私自身考えさせられるポイントを学ぶことができました。
沼津市議会会派「市民クラブ」は、沼津市内で働く勤労者の代表として、勤労者の意見・要望を市政に反映させる政策実現をめざしています。